プロテストソング・トピカルソングの傑作集We Shall Overcome!
Oxford Town by Bob Dylan
オックスフォード・タウン ボブ・ディラン

Freewheelin' Bob Dylan1962年にボブ・ディラン/Bob Dylan が書いた曲。翌年、アルバム Freewheeling Bob Dylan/フリーホイーリン に収録曲。

1962年に起きた白人専用のミシシッピ大学に全米でも初となる黒人学生が入学することに反対する住民、学生たちの暴動について歌っている。

タイトルはあの有名なオックスフォード大学とは関係なく、ミシシッピ大学がある街の名前である。

1962年に高卒後9年間軍隊で働き、その後ジャクソン州立大学で2年間学んだジェームス・メレディス/James Meredith という黒人男子学生が、あらためて生まれ故郷にある白人しかいなかったミシシッピ大学への入学を希望したが認められず、訴訟の末に最高裁でようやく入学許可を勝ち取った。

しかし、当時の州知事がこれを無視して入学させなかったため、ケネディ大統領も声明を出し、最終的には数千人の現地の住民と連邦軍が対峙するまでの騒ぎに発展、3名の死者、200名以上の負傷者を出すに至った。 メレディス事件

ボブ・ディラン/Bob Dylan はその暴動があったことを客観的な歌詞で表現し、ここは危険だから近づかない方がいいよ、という感覚のメッセージ・ソングに仕上げた。 事件の本質について自身の考えを出さずに、ニュースみたいに事実を伝えるに留めた。

オリジナル音源

Oxford Town
オックスフォード タウン

作詞:Bob Dylan

Oxford Town, Oxford Town
Everybody's got their heads bowed down
The sun don't shine above the ground
Ain't a-going down to Oxford Town

He went down to Oxford Town
Guns and clubs followed him down
All because his face was brown
Better get away from Oxford Town

Oxford Town around the bend
He come in to the door, he couldn't get in
All because of the color of his skin
What do you think about that, my friend?

Me and my gal, my gal's son
We got met with a tear gas bomb
I don't even know why we come
Going back where we come from

Oxford Town in the afternoon
Ev’rybody singing a sorrowful tune
Two men died 'neath the Mississippi moon
Somebody better investigate soon

Oxford Town, Oxford Town
Everybody's got their heads bowed down
The sun don't shine above the ground
Ain't a-going down to Oxford Town
訳:管理人

オックスフォード・タウン、オックスフォード・タウン
みんなが頭を垂れている
太陽が地面を照らさない
オックスフォード・タウンに行く気はないね

彼はオックスフォード・タウンまで行った
銃と棍棒が彼をついて行った
ただ彼の顔が茶色だったというだけで
オックスフォード・タウンからは逃げる方がよかった

オックスフォード街のカーブのところ
彼はドアから入ろうとしたが、入れなかった
彼の肌の色だけのせいで
友よ、君はどう思う?

僕と彼女、そして彼女の息子
催涙弾と鉢合わせ
なぜ僕らがここに来ちゃったのか
元いた場所に戻ろう

オックスフォード・タウンでは午後
みんなが悲しい歌をうたってる
ミシシッピーの月の下で二人の男が死んだ
誰かすぐに捜査すべきだ

オックスフォード・タウン、オックスフォード・タウン
みんなが頭を垂れている
太陽が地面を照らさない
オックスフォード・タウンに行く気はないね
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