プロテストソング・トピカルソングの傑作集WE SHALL OVERCOME
Lives in the Balance
ライヴス・イン・ザ・バランス(予断を許さない生活)

Jackson Browne/ジャクソン・ブラウン

ジャクソン・ブラウン/Jackson Brownは1960年代後半にカリフォルニアでザ・イーグルス/The Eaglesに曲を提供するなどして頭角を表し、70年代にはフォーク・シンガーとしてヒット曲を出し、79年にスリーマイル原発事故があったころから政治的な内容の歌を歌い始め、反原発や反アパルトヘイトなど社会的な活動にも積極的に参加するようになった。

1986年に発表されたこのライヴス・イン・ザ・バランス/Lives in the Balanceは政治的なスタンスを明確にした記念すべき同名アルバムのタイトル曲。in the balanceとはようやくバランスを取って立っていてどちらに転ぶか分からない予断を許さない状況を表す。LPレコードのジャケットの絵は自由の女神が監獄に閉じ込められている衝撃的な絵で飾られた。

常に世界のどこかでアメリカが戦争を起しているのにアメリカ政府はどうにか正当化して国民を戦争に煽り立て、軍需産業の儲けに貢献しようとする、このような現状を歌にした。21世紀は冷戦から対テロ戦争に移ったが、根本は変わっていない。

Lives in the Balance
ライヴス・イン・ザ・バランス

作詞: JACKSON BROWNE

I've been waiting for something to happen
For a week or a month or a year
With the blood in the ink of the headlines
And the sound of the crowd in my ear

You might ask what it takes to remember
When you know that you've seen it before
Where a government lies to a people
And a country is drifting to war

There's a shadow on the faces
Of the men who send the guns
To the wars that are fought in places
Where their business interests run

On the radio talk shows and TV
You hear one thing again and again
How the USA stands for freedom
And we come to the aid of a friend

But who are the ones that we call our friends?
These governments killing their own?
Or the people who finally can't take anymore
And they pick up a gun or a brick or a stone


And there are lives in the balance
There are people under fire
There are children at the cannons
And there is blood on the wire

There's a shadow on the faces
Of the men who fan the flames
Of the wars that are fought in places
Where we can't even say the names

They sell us the president the same way
They sell us our clothes and our cars
They sell us everything from youth to religion
The same time they sell us our wars

I want to know who the men in the shadows are
I want to hear somebody asking them why
They can't be counted on to tell us who our enemies are
But they're never the ones to fight or to die

REPEAT *
和訳:中川五郎

何かが起こるのを
一週間、一カ月、一年と待ち続けて来た
新聞の見出しを印刷するインクに
 血の臭いを嗅ぎとり
いつも民衆の叫び声を耳にしながら

すでに一度体験していることを
無視して思い出すまでもないだろう
政府は国民に嘘をつき
国はまた戦争へと押し流されて行っている

戦争を武器を送り込む奴らの顔に浮かぶ翳り
自分たちの商売の利益に結びつく土地で
その戦争は繰り広げられている

ラジオのトーク・ショーやテレビの番組
いつ聞いても同じ話しばかり
合衆国はいかに自由のために立ち上がり
どれほど盟友を援助しているか
だけどぼくらが言う盟友っていったい

 誰のことなんだ?
多くの政府は自分たちの仲間を
 殺しているんじゃないか?
だから民衆はもう我慢できなくなって
銃をとったり石を投げたりするんじゃないか!

どっちつかずのままの生活
砲火を浴びる民衆
銃撃される子供たち
鉄条網は血にまみれる

戦争を煽り立てる奴らの顔に浮かぶ陰険な翳り
誰でも名前すら知らない土地で
その戦争は繰り広げられている

服や車を売りつけられているように
大統領まで売りつけられているぼくら
青春から宗教まで奴らは何でも売り物にし
挙句の果て戦争まで売りつけるんだ

影にいる黒幕は誰なのかぼくは知りたい
そして誰かが奴らに問い質すのを聞きたい
敵が誰なのか奴らは教えてくれるかも知れない
だけど戦いに加わったり、ましてや命を捧げたり
 ということは絶対にしようとしないんだ

*繰り返し

参照
ジャクソン・ブラウン/Jackson Browne のプロテストソング

For America/フォー・アメリカ(アメリカのために)
インフォメーション・ウォーズ(情報戦争)/Information Wars
Rebel Jesus/反逆者 キリスト

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