在日コリアンのロック歌手、朴保が沖縄の米軍基地問題をテーマに2010年に作った歌。ヤンバルとは漢字では山原と書き、沖縄本島北部の山や森などの自然が多く残っている地域の名称である。
アルバムに収録されたのは2013年のIMAKOSO で、こちらに紹介している2010年の動画ではファントムと歌われている部分が、アルバムでは米国から日本が多数購入することになった評判の悪い軍用ヘリコプター、オスプレイに変わった。本サイトの歌詞はアルバムの方を引用した。
沖縄の美しい自然を破壊して米軍基地を新たに作ることに対する強烈な批判メッセージ。基地反対の座り込みに対する弾圧のことも歌われている。
ヤンバルの風 |
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作詞・作曲 朴保 ヘリポートもヘリパットもいらないぜ その日 高江の村人は立ち上がり 160余名の小さな村 美しい自然に恵まれて ヤンバルの森と共に 暮らしてきたんだ ある日 防衛局はムチを振りかざし アメをばら撒きながらやってきた 柵を張り、木を倒し、 尊いヤンバルの水汚し 田んぼの苗を枯らす気かよ 天地を揺るがす爆音に 夜も眠れぬ子供達 座り込みを続ける村人から 二人が起訴され仮処分!! いつまで続くのかこの不当な裁判は いったい彼らが何をした 自らの命と自然を守る為 反対するのがいけないなら 表現の自由はどこへ行く Oh la la la la 67年もの長い間 土地を奪われ 爆音に悩まされながら 苦しい生活を強いられて 耐えてきたんだぜ 基地の無いオキナワ 琉球に独立を そう、高江に平和な日々を オキナワ 日本 どこへ行く 戦争の終わらないオキナワ 占領されたままの日本、韓国、チョソン チビチリがまのむごい死を どれだけのヤマトゥが知ってるのだろうか? 今もなお無神経に靖国参拝を続ける政治家たちよ 移設県外と言うけれど どうして羽田に作らない、原発もそうだ 安保有事というけれど、米兵は日本を守れない 他国への侵略戦争の為のオキナワ 君には想像できるかよ!? 六本木ヒルにオスプレイが落ちるのを 皆は静かに腕を組み 母も子を抱き座っていた その姿を目の前に だれがこの場を立ち去れよう ヘイ、イェイ、イェイ メールのやりとり 言葉の行き違いでもなく コンピューターゲームのまやかしでもない 今、この目の前に広がっているのは 同じこの空の下で起きている事 ヘイ、イェイ、イェイ ヤンバルの風は息殺し 静かに優しく叫んでる はるか遠き南の島(バイヌスマ) 琉球王国 基地の島 |
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