1980年5月18日に韓国の全羅南道、光州/광주市で始まった5.18光州民主化運動。ここで軍事クーデターを起こした全斗煥/전두환の指揮下に、韓国軍兵士たちによる市民たちへの無差別虐殺が行われ、大勢の人々が犠牲になった。
この歌は、戒厳軍による光州市民の虐殺を目撃した人が、その無残な様子を既存の韓国歌謡(フランス歌謡の替え歌)のメロディーに付けて、民主化闘争の中で歌われるようになったと言われている。
歌詞の内容が直接的である。 光州市の同庁前の噴水広場一帯である錦南路で、実際に棍棒で叩かれ、銃で撃たれ、血が飛び散った。女性の胸を切り裂いた。死体をトラックに乗せて、どこかに埋めた。望月洞という犠牲者が眠る墓地では、魂や遺族が睨んでいる。
これが2番の歌詞までに描かれている内容だ。
この2番までが最初に存在し、3番、4番は光州以降の民主化運動の過程でいくつかの歌詞で歌われながら次第に定着したものだと思われる。
3番は、命がけの闘いに負けずに立ち向かえと呼びかける内容だし、4番は自分の国の運命は自分たちが切り開くから、日本やアメリカは手を引けと言っている。
5.18光州民主化運動で歌われた闘いの歌はいくつもあるが、これほど生々しい描写の曲はなく、それゆえに、光州の人々の魂にいまだに訴え続けている。ただし、同名異曲があるため、こちらのタイトルには2という数字がつくことが多い。
原曲は、フランスの有名な ミッシェル・ポルナレフ/Michel Polnareff の、「誰がおばあさんを殺したの/Qui a tue grand maman?」を韓国歌謡風にアレンジして新たな歌詞で歌われた曲である。
오월의 노래 / 5月の歌
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작사 불상 작곡 꽃잎처럼 금남로에 뿌려진 너의 붉은 피 두부처럼 잘리워진 어여쁜 너의 젖가슴 오월 그 날이 다시오면 우리 가슴에 붉은 피 솟네 왜 쏘았지 왜 찔렀지 트럭에 싣고 어디 갔지 망월동에 부릅뜬 눈 수 천의 핏발 서려 있네 오월 그 날이 다시 오면 우리 가슴에 붉은 피 솟네 산 자들아 동지들아 모여서 함께 나가자 욕된 역사 투쟁없이 어떻게 헤쳐 나가랴 오월 그 날이 다시 오면 우리 가슴에 붉은 피 솟네 대머리야 쪽바리야 양키놈 솟은 콧대야 물러가라 우리 역사 우리가 보듬고 나간다 오월 그 날이 다시 오면 우리 가슴에 붉은 피 솟네 오월 그 날이 다시 오면 우리 가슴에 붉은 피 피 피 |
作詞者 不詳 作曲 ミシェル・ポルナレフ 花びらのように錦南路に 飛び散ったお前の赤い血 豆腐のように裂かれた かわいいお前の乳房 五月、その日がまた来れば 我らの胸に赤い血が湧き上がる なぜ撃った?なぜ刺した? トラックに積んでどこへ行った? 望月洞で睨み付ける眼差し 五月、その日がまた来れば 我らの胸に赤い血が湧き上がる 数千の目が血走っている 生きてる者よ、同志達よ 集まって一緒に進んで行こう 恥ずかしい歴史、戦い無しに どうやって散らして進めるか 五月、その日がまた来れば 我らの胸に赤い血が湧き上がる ハゲ頭、豚の足 ヤンキーの高い鼻 立ち去れ、我らの歴史 我らが抱いて進んで行く 五月、その日がまた来れば 我らの胸に赤い血が湧き上がる 五月、その日がまた来れば 我らの胸に赤い血、血、血 |
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5月の歌趙博 日本語バージョン錦南路に飛び散った お前の血は赤い薔薇 乙女の乳房も 豆腐のように切られた 五月、その日が来れば 我が胸に血は騒ぐ 刺されて、突かれて 撃たれて、殺された 屍は今日も目を 赤く見開いたまま 五月、その日が来れば 我が胸に血は騒ぐ 生き残りし輩よ 同志よ、ともに闘わん 我らの歴史を この地に刻むその日まで 五月、その日が来れば 我が胸に血は騒ぐ 光州ラプソディー 趙博 |
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光州民衆抗争へ 当時良く歌われた歌 あなたのための行進曲 根っこ派/뿌리파 我等の願い/우리의 소원 日本で話題になった歌 白竜の光州City |