英国の Billy Bragg/ビリー・ブラッグ が1980年代に作りヒットさせた反戦歌。1984年から翌年にかけて行われた炭鉱労働者のストライキに誘発されて作られた。この曲のタイトルを冠したEP(両サイドに通常は2曲ずつ収録されたシングル盤と同じサイズの33 1/3回転レコード)はシングルチャートで15位まで上昇。彼の最大のヒット曲と言えるだろう。なお、売り上げによる利益は炭鉱労働者基金に寄付された。また、この曲以外の3曲もプロテストソングであった。
歌詞はタイトルどおり、普段の職業というのは戦争と戦争の間にやることで、戦争になるとみんなが兵隊になってしまう社会を皮肉っている。そうだ、炭鉱でストを戦っている労働者も戦争ともなればいやおうなく命の危機にさらされる。そういうところをうまく描いていると言えようか。
また、炭鉱で働いてその鉱物が売れた利益は還元されず、軍事費増強のために使われているということを非難している。人々が望むのはしっかり仕事をして生活していける十分な賃金をしっかりともらうことであり、お上(政府・権力者)の欲を満たすことではないと主張している。当時も今も大きくは変わっていない。日本の権力者たちの場合はむしろこのような状態に向かって嬉々として進んでいるように思われる。
収録アルバム:Back to Basics@アマゾン
Between the Wars
|
||
作:Billy Bragg I was a miner I was a docker I was a railway man Between the wars I raised a family In times of austerity With sweat at the foundry Between the wars I paid the union and as times got harder I looked to the government to help the working man And they brought prosperity down at the armoury "We're arming for peace me boys" Between the wars I kept the faith and I kept voting Not for the iron fist but for the helping hand For theirs is a land with a wall around it And mine is a faith in my fellow man Theirs is a land of hope and glory Mine is the green field and the factory floor Theirs are the skies all dark with bombers And mine is the peace we knew Between the wars Call up the craftsmen Bring me the draughtsmen Build me a path from cradle to grave And I'll give my consent To any government That does not deny a man a living wage Go find the young men never to fight again Bring up the banners from the days gone by Sweet moderation Heart of this nation Desert us not, we are Between the wars |
訳詩: 不詳 俺は炭鉱作業員だった 俺は港湾労働者だった 俺は鉄道員だった 戦争と戦争の間は 家族を養った 質素に過ごしながら 製造所で汗を流しながら 戦争と戦争の間に 組合費を払い時代が苦しくなると 政府が働く人々を助けてくれることを期待した 彼らは武器庫に繁栄を与えた 「我らは平和のために武装してるんだ」 戦争と戦争の間に 俺は信念を持って投票し続けた 鉄の拳のためではなく救いの手が欲しくて 奴らにとっては塀に囲まれた土地 俺達のは人間同士の信念 奴らのは希望と栄光の国家 俺のは緑の芝生と工場の床 奴らのは爆撃機で暗くなった空 俺のは俺達が知っていた平和 戦争と戦争の間にある 職人を呼び出せ 製図者を連れて来い 揺り篭からお墓までの道を作ってくれ そうしたら俺も承認するよ どんな政府でも 生活に必要な費用を払うのを拒否しないなら 若者たちを見たら二度と戦わないように言うんだ 過ぎ去った日々から旗印を持ってくるんだ 善意の中庸 この国の精神 俺たちを見捨てるな 戦争と戦争の間に |