日本フォーク界の大御所、さだまさしが放った日本を代表する反戦平和を願うプロテストソング。ヒットチャートとは関係なくシングル発売されたのだと思いますが、なんとNHKの紅白歌合戦に出場して歌ったのが大きな反響を呼びました。 歌詞の内容は深く、重たいです。 私たちが平和そうにしている現在、イラクを始めとする戦争で苦しむ世界の民に心を寄せ、将来日本もどうなるか分からないという問題提起をしています。
遥かなるクリスマス
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Merry Christmas 二人のためのワインと それから君への贈り物を抱えて駅を出る Merry Christmas 外は雪模様 気づけば ふと見知らぬ誰かが僕にそっと声をかけて来る Merry Christmas 振り向けば小さな箱を差し出す 助け合いの子供達に僕はポケットを探る Merry Christmas 携帯電話で君の弾む声に もうすぐ帰るよと告げた時のこと Merry Christmas ふいに誰かの悲鳴が聞こえた 正面のスクリーン激しい爆撃を繰り返すニュース Merry Christmas 僕には何にも関係ないことだと 言い聞かせながら無言でひたすら歩いた Merry Christmas 僕達のための平和と 世の中の平和とが少しずつずれ始めている Merry Christmas 誰もが正義を口にするけど 二束三文の正義 十把一絡げの幸せ つまり嘘 Merry Christmas 僕はぬくぬくと君への 愛だけで本当は十分なんだけど Merry Christmas 本当は気づいている今のこの時も 誰かがどこかで静かに命を奪われている Merry Christmas 独裁者が倒されたというのに 民衆が傷つけ合う平和とは一体何だろう Merry Christmas 人々はもう気づいている 裸の王様に大人達は本当の事が言えない Merry Christmas いつの間にか大人達と子供達とは 平和な戦場で殺しあうようになってしまった Merry Christmas 尤も僕らはやがて自分の子供を 戦場に送る契約をしたのだから同じこと Merry Christmas 子供達の瞳は大人の胸の底を 探りながらじわりじわりと壊れていく Merry Christmas 本当に君を愛している 永遠に君が幸せであれと叫ぶ Merry Christmas その隣で自分の幸せばかりを 求め続けている卑劣な僕がいる Merry Christmas 世界中を幸せにと願う君と いえいっそ世界中が不幸ならと願う僕がいる Merry Christmas 僕は胸に抱えた小さな 君への贈り物について深く考えている Merry Christmas 僕は君の子供を戦場へ送るために この贈り物を抱えているのだろうか Merry Christmas 本当に君を愛している 永遠に君が幸せであれと叫ぶ Merry Christmas 本当に君を愛している 永遠に永遠に君が幸せであれと叫ぶ Merry Christmas 凍てつく涙を拭いながら Merry Christmas 生きてくれ生きてくれと叫ぶ 雪の中で雪の中で雪の中で Merry Christmas 白い白い白い雪の中で Merry Christmas Merry Christmas |
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神の恵み〜A Day Of Providence キーウから遠く離れて 緊急事態宣言の夜 |