1979年3月28日、米国のスリーマイル島の原子力発電所が原子炉冷却材喪失事故を起こした。2011年3月11日の東日本大震災での福島第一原子力発電所の事故が起こる前まではチェルノブイリに次ぐ2番目に重大な原発事故として知られていた、世界で最初の放射能漏れ事故であった。
これを機に米国では反核・反原子力運動が盛り上がったが、そのきっかけとなったと言えるのが1979年9月19日から23日にかけてニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンにて行われた「ノー・ニュークス・コンサート/NO NUKES」だ。ここにはブルース・スプリングスティーン、ジャクソン・ブラウン、ジェームス・テーラー、カーリー・サイモン、クロスビー・スティルス&ナッシュを始めとする当時の多くの著名なミュージシャンが参加した。
このコンサートを大勢のアメリカ人が鑑賞しただけでなく、このスーパースターたちの名演が収められたライブ・アルバムには原子力発電について詳しく解説したブックレットが添付され、アルバムを購入した多くの人々を啓蒙するに至った。
そのコンサートでドゥービー・ブラザーズ、ジェームス・テーラーと共にジョン・ホールが歌った彼自身の曲、「パワー/Power」が静かながら力強いメッセージソングとして存在感を示した。パワーとは「力」と同時に「電力」の意味でもある。
歌詞では太陽光や風力といったいくつかの代替エネルギーを提案してるが、日本こそこれらの方面で最も優れた技術を擁している国だと思う。一日も早く原子力の呪縛から逃れる日が来ることを祈りながらこの曲をご紹介している。
オリジナルの歌詞は1番のみで、2番の歌詞はなく演奏だけなのだが、ピーター・ポール&マリー/Peter Paul and Mary だけ2番の歌詞を歌っている。この歌詞は一体なぜオリジナル歌手には歌われないのか気になるところである。
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NO NUKEコンサートでのライブ演奏
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Power / パワー
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作:John Hall ★ Just give me the warm power of the sun Give me the steady flow of a waterfall Give me the spirit of living things As they return to clay. Just give me the restless power of the wind Give me the comforting glow of a wood fire But please take all of your atomic poison power away. Everybody needs some power, I'm told To shield them from the darkness and the cold Some may see a way to take control When it's bought and sold. I know that lives are at stake Yours and mine and our descendants in time. There's so much to gain, so much to lose Everyone of us has to choose. ★ repeat We are only now beginning to see How delicate the balance of nature can be The limits of her ways have been defined And we've crossed that line Some don't even care or know that we'll pay But we have seen the face of death in our day There's so little time to change our ways If only we together can say ★ repeat Won't you do this for me? Take all of your atomic poison power Take all of your atomic poison power Take all of your atomic poison power Away. |
訳詩: 管理人 ★ 太陽の力を僕にください 弛みない滝の力を僕にください 土に返る生き物の魂を僕にください 休み無く吹き続ける風の力をください 燃える薪の心休まる輝きをください でも原子力の毒の力は持って行ってください 誰もが電力を必要とすると言われます 暗闇と寒さから守るために 電力を売買する間にそれらを統制する 方法を見つける人がいるかもしれない 命が危機危機に瀕している 僕のも君のも僕らの子孫の代までも 得るものは多いが、失うものも多い 僕らみんなが選択しなければいけない ★ 繰り返し 私たちは分かり始めたばかり 自然のバランスがいかに傷つきやすいかを 地球の限界が明確になった そして私たちはその一線を越えてしまった 私達が代償を払うことを気にしない、知らない人もいる しかし私たちの時代に死の顔を見てしまった 進む道を変えるための時間は少ししかない もし私たちが一緒に言えるのならば ★ 繰り返し どうか僕のためにお願いします 原子力の毒の力はもって行ってください 原子力の毒の力はもって行ってください 原子力の毒の力はもって行ってください |
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John Hallが結成したThe Orleans/ザ・オーリアンズ John Hall original (Only Sounds) オリジナル音源 John Hall Self-Remake 1998セルフ・カバー音源 Peter Paul & Mary version ピーター・ポール&マリー 日本でのライブです。 Noel Cabangon John Hall 最新反原発ソング I TOLD YOU SO |