ツイート
韓国で2014年4月16日午前8時52分に起きた船舶セウォル号の転覆事故は乗客、乗務員合計476人中299人が死亡するという大惨事となった。積載可能量を遥かに上回る荷物を積んで航行していたこと、船内放送で乗客たちにその場にじっとしているように指示が出されたこと、そして、船長を始めとする船員たちが最初に逃げ出したことなど、道理に合わないことがいくつも重なったことによりこのような大惨事を招くこととなった。乗客の中の過半数を占める325人が修学旅行中の高校2年生だったことが、この事故のをより重大で悲劇的なものにした。
更には事故後の7時間、パク・クネ大統領がどこで何をしていたのかが明らかにならず、実質的に政府が何もできなかったことが明るみに出た。また、動員された救助隊も悪天候のために全力で救助しているようには見えず、犠牲者の家族たちから救助支援体制に対して不満を抱かれた。そのようなことから第二期パク・クネ政権への責任追及の声が大きなうねりとなった。
この歌は犠牲者を追悼するために作られたが、シンプルな歌詞と明るい曲調も相まって、追悼というよりは必ず真実を明らかにしてみせるという決意を新たにする歌になった。そのため、様々な追悼、抗議、反政府行事などで歌われ、2016年、パク・クネ大統領を弾劾する集会やろうそく・デモ行進でも大合唱された。また、海を超えてアメリカでも英語で歌われた動画が発表されている。そして2018年には日本でも、安倍政権に抗議する集会で広く歌われるようになった。7月19日の「安倍政権の即刻退陣…国会前大行動」でも紹介され歌われた。
1周年時に行われて話題になった光化門でのフラッシュモブ