プロテストソング・トピカルソングの傑作集WE SHALL OVERCOME
原発小唄
南正人

南正人(みなみまさと)は1944年生まれの歌手で、現在まで30年以上にわたって年に100本以上のライブをこなしながら反戦などのプロテストソングを中心に歌い続けている歌手。原発についてもチェルノブイリ事故の後にこの「原発小唄」を発表。歌詞にでてくるチェルノブイリの恐ろしい事実はそのまま今の日本が直面しようとしている現在の予言になっている。今、福島県だけでなく日本全国放射能汚染が憂慮され、本当に放射能汚染していない食べ物を探すのは難しくなっている。チェルノブイリの惨劇を見て原発の危険性を知りつつもなお原発を推進し続ける政府に対して、徹底抗戦するという意思を明らかにした、力強い歌。

管理人はこの歌のユーチューブ動画で初めてこの歌手のことを知ったが、とても興味深い人生を歩んでこられている立派なお方だ。ぜひ公式サイトを見て欲しい。メディアではほとんど紹介されない歌手なので、僕も今後の動向に注目したいと思う。

原発小唄


作詞:南正人

みなさん御存知でしょうか
チェルノブイリのその後を
二百二十万人もが
放射能におかされて

白ロシアのミンスクじゃ
四人に一人の割合で
子どもたちが白血病や
癌でどんどん死んでいる


薪もミルクもジャガイモも
水も空気も何もかも
放射能におかされてない
ものはなくなって

八本足の仔馬やら
手足の生えない赤ん坊
これが事実だ現実なのさ 
だから騒いでいるんだよ

これじゃ本当に世も末だ、
科学の力を信じすぎ
人類の未来はまさに
原発ひとつでおしまいさ

一体世界の指導者たちは
どこへわしらを連れてゆく
気づいた時には遅いんだよ、
本当は今でも遅いんだ

日本列島ぐるりと囲む
三十八基の原発の
ひとつがドカンといったなら
もう日本もおしまいよ

天皇陛下も貧乏人も
命あるもの逃げられぬ
それなのにまだつくる気か、
気は確かか日本人

坂本龍馬や西郷さん、
もしもあなたが生きてたら
頭から火を吐いて
烈火の如く怒るだろう
たとえ時代が変わろうが
人の命の尊さを
踏みにじるものならば
断固私は戦うぞ

どこがクリーンなエネルギーだ
マスコミあたりもはっきりさせろ!
日本は政治を変えなけりゃ
生きて地獄を見るだけさ

可愛い我が子の未来だよ
どうして無関心でいれようか
時間はどんどん過ぎてゆく、
気合いを入れるぜ
エイ エイ オー!

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