プロテストソング・トピカルソングの傑作集WE SHALL OVERCOME
ヨイトマケの唄
作詞・作曲・歌唱:美輪明宏

三輪明宏が自分の母親に対する思い出を歌った1966年のヒット曲。「ヨイトマケ」とは、かつて建設機械が普及していなかった時代に、地固めをする際に、重量のある槌を数人掛かりで滑車で上下する時の掛け声だと言われる。滑車の綱を引っ張るときの「ヨイっと巻け」のかけ声が語源である。そしてそのような仕事をする日雇い労働者のこともまたヨイトマケと呼んだ。三輪明宏の母親はそのヨイトマケだった。

歌詞に登場する「土方」と「ヨイトマケ」という語が差別用語だとして民放で自粛されて、所謂「放送禁止歌」のひとつに数えられてる。2012年のNHK紅白歌合戦で歌われたのを観たときはとても画期的だと思ったが、元々NHKはこの歌を放送禁止歌として指定していなかった。NHKから最初に紅白出場のオファーが来たとき、一歌手あたりに当てられた時間が3分弱しかなく、全部歌いきれないという理由で出場を辞退したそうだ。

2002年に一時的に復活したフォーク・クルセダーズが公式にレコーディングしてアルバム「戦争と平和」で発表。その後も桑田佳祐米良美一槇原敬之など、色々な歌手が歌って人気の歌になった。




ヨイトマケの唄


作詞:三輪明宏

父ちゃんのためなら エンヤコラ
母ちゃんのためなら エンヤコラ
もひとつおまけに  エンヤコラ


今も聞こえる ヨイトマケの唄
今も聞こえる あの子守唄
工事現場の昼休み
たばこふかして 目を閉じりゃ
聞こえてくるよ あの唄が
働く土方の あの唄が
貧しい土方の あの唄が

子供の頃に小学校で
ヨイトマケの子供 きたない子供と
いじめぬかれて はやされて
くやし涙に暮れながら
泣いて帰った道すがら
母ちゃんの働くとこを見た
母ちゃんの働くとこを見た

姉さんかぶりで 泥にまみれて
日にやけながら 汗を流して
男に混じって ツナを引き
天に向かって 声をあげて
力の限り 唄ってた
母ちゃんの働くとこを見た
母ちゃんの働くとこを見た

なぐさめてもらおう 抱いてもらおうと
息をはずませ 帰ってはきたが
母ちゃんの姿 見たときに
泣いた涙も忘れ果て
帰って行ったよ 学校へ
勉強するよと言いながら
勉強するよと言いながら

あれから何年経ったことだろう
高校も出たし大学も出た
今じゃ機械の世の中で
おまけに僕はエンジニア
苦労苦労で死んでった
母ちゃん見てくれ この姿
母ちゃん見てくれ この姿

何度か僕もぐれかけたけど
やくざな道は踏まずに済んだ
どんなきれいな唄よりも
どんなきれいな声よりも
僕を励ましなぐさめた
母ちゃんの唄こそ 世界一
母ちゃんの唄こそ 世界一

今も聞こえる ヨイトマケの唄
今も聞こえる あの子守唄
父ちゃんのためなら エンヤコラ
子どものためなら エンヤコラ

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