浜田省吾が1990年にアルバム「誰がために鐘は鳴る」に収録した曲。バブル景気に湧いたあの頃、浜田省吾はこれが銀行や土地ブローカーなど、富豪たちが支配する一部の富裕層によって一般人が踊らされているだけなのだと警告を鳴らした。同時にこの浮かれ騒ぎの裏には貧困に喘ぐ発展途上国が有り、これこそ、先進国が発達し続ける要因になっていると考えさせてくれる。これこそグローバリズムのことではないだろうか。
歌詞の中には1999年が登場するが、その年までに日本がどうなるのかを想像して歌っているようにも聞こえる。 浜田省吾は1998年にこの曲をセルフ・リメイクして、シングルとして発表した。彼のこの詩に対する意気込みが感じられる。2000年を過ぎた今でもライブで歌っている。
そして、1999年から20年が経った今、まさにこの現実に日本や他の先進国の一般大衆が気付き始め、反グローバリズム運動の芽が出てきている。そう、この歌が最初に発表された1990年から30年が過ぎてもこの歌の主張はまだ生きているのだ。
1998年のシングルは2曲収録ながらマキシシングルサイズで発売され、ブックレットには歌詞とその英訳、韓国語訳が掲載されていたので、これらも一緒に転載した。
歌唱の映像としては本人のものは削除されたため、カバーバージョンで代用する。
詩人の鐘 시인의 종 The Poet's Bell |
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作詞: 浜田省吾 銀行と土地ブローカーに 生涯を捧げるような 悪夢のようなこの国の 飽食とエゴに満ちた 豊さの裏側で 痩せ細る南の大地 未来へのシュミレーション 破滅を示す時 鐘が鳴ってる 約束の地に 打ち上げられた罪を知る者に 鐘が鳴ってる 聖者のように 魂の声を聞く者に 闇を裂いて閃いてる 1999 タブーだらけの自由の 中で葬られてゆく 孤立した叫び声 自浄出来ぬシステムに 真実はねじ曲げられ 幻想だけ煽られてく プラスティック・インフォメーション メディアを満たす時 鐘が鳴ってる 非武装の地を 争うことなく追われる者に 鐘が鳴ってる 天使のように 愛しい人を導く者に 見守るように遠く深く 1999 蒼ざめたイルミネーション 孤独を照らす時 鐘が鳴ってる 欲望の地で 誇りと理想に生きる者に 鐘が鳴ってる 詩人のように 傷ついた心いたわる者に 輝いてる清く強く 1999 |
작사: 하마다 쇼고 은행과 부동산업자에게 삶을 바치는 것 같은 악목같은 이 나라의 포식과 애고로 가득찬 풍요함의 이면에서 말라가는 남쪽 대지 미래 시뮬레이션 파멸을 나타낼 때 종이 울리고 있어 약속의 땅에 표착된 죄를 아는 자에게 종이 울리고 있어 성자처럼 영혼의 소리를 듣는 자에게 어둠을 뚫고 섬광처럼 ...1999 터부투성이의 자유속에서 뭍여 가는 고립된 외침 스스로 정화치 못하는 시스템에서 진실은 왜곡되고 환상만 부추겨져 플라스틱 인포메이션 미디어를 채울 때 종이 울리고 있어 비무장의 땅을 싸우는 일 없이 쫓기는 자에게 종이 울리고 있어 천사처럼 사랑스런 사람을 인도하는 자에게 지켜보듯이 멀리 깊이 ...1999 창백한 일류미네이션 고독을 비출 때 종이 울리고 있어 욕망의 땅에서 긍지와 이상에 사는 자에게 종이 울리고 있어 시인처럼 상처입은 마음 돌보는 자에게 빛나고 있어 맑게 강하게...1999 |
Words: Hamada Shogo It's just like a nightmare in this country For everyone to give his whole life to the banks and real estate agents Behind the wealth steeped in gluttony and egoism Southern lands grow emaciated Simulation for the future Now it points towards ruination The bell tolls for those sinners Who are washed up on the promised land and know the sin from their soul like a saint Piercing the darkness in a flash It's 1999 The numerous cries of loneliness are buried Within normal freedom wrought with taboos Truth twisted in a system that cannot cleanse itself Kindling nothing but illusion When plastic information Fills the media The bell tolls for those conquered without attack in unarmed lands The bell tolls for those who lead the unsuspeting angel-like masses As though watching over them It's 1999 When pale illumination Shines down on loneliness The bell tolls for those who live for their ideals and prides in the land of desire The bell tolls for those who console the wounds of the heart like the poet Shining with innocence and strength It's 1999 |