プロテストソング・トピカルソングの傑作集WE SHALL OVERCOME
元号

GLAY

昭和の最後の年となった昭和63年、1988年に高校生バンドとして結成され、90年代に大旋風を巻き起こし、今も活発に活動している日本の人気ロックバンド、GLAYが平成が終わることに際し、真剣なメッセージを込めて発表したのがこの「元号」という曲。 バンドは昭和、平成を生きてきて、令和という3つ目の元号を迎えることになった。

令和になった 2019年5月に歌詞と動画が発表された。だから歌詞最初の出だしは未来への疑問文で始まる。 その後は30年を振り返ったて、日本社会の問題点が歌われている。 昭和の時代に日本が起こした戦争に言及し、新しい元号になったいまこそ、そのことへの反省の声をあげるべきだということや、東日本大震災以降、やたら使われるようになった「絆」という言葉の裏で実際は弱者攻撃と排除が進んでいることなどを訴えている。

10月11日に発売されたアルバム、No Democracy に収録された。この「民主主義じゃない」という意味のアルバムタイトルについて、リーダーの TAKURO は次のように言った。

「内輪だけで民主主義と浮かれていても、いざ一歩外に出てみると戦争や宗教問題など様々な理由から、未だ民主主義が確立されていない理想とは程遠い現実がある」

参照記事 LITERA GLAYの新アルバム収録曲「元号」がすごい!


元号

作詞 作曲: TAKURO
歌唱: GLAY

平成が終わる時 あなたは何を思い浮かべるのだろう?
どれほどの希望を胸に抱えて次に進むのだろう?
心から望んだ平和のすべてが幻だったとしても
動き始めたこの船はまた新たな航海に汽笛を鳴らす

今日で終わるとニュースが告げた
昭和64 わずか7日
そして平成があけた

かつて兵士たちは目隠しのままで
玉砕しました 消え去った祖国の夢と
今もあの戦争を悔やんでいるならば
声をあげて欲しい
新しい元号の下で

民衆が口にする絆はどれだけ強いというのだろう?
弱い者達を見捨てた時の苦味は今も淀みのようだ
心から憎むもの そのすべてをあなたが取り去ったとしても
その後でまた僕らはどこからか弱者を探しだし弾く

時代は変わる 望む望まぬ
平成30年 時の皇帝よ
その手で平成を終えて

かつて俺たちは人生の舵を
預けていました 放棄していました
誰も誰かの人としてあるべき尊厳を
奪えはしないのだ
新しい元号の下で

今日で終わるとニュースが告げた
平成31年 見送る者よ
さぁ 去りゆく彼らに花束を

かつて稚魚たちは流れに逆らい
泳いでゆきました傷だらけの身体をよじり
今もどこかで水を掻いているならば
生き抜いて欲しい 新しい元号の下で

たった独りで
流した涙よ

そこまでして守った 産声の鐘は
響き渡るだろう 唯一の元号の下で

 

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